安倍首相 TPP発効は厳しいとの認識示す
TPP(=環太平洋経済連携協定)からの離脱を主張するトランプ氏がアメリカの次期大統領に決まったことを受けて、安倍首相はTPPの発効は厳しい状況になったとの認識を示した。
安倍首相は、アメリカ議会がTPPを承認する可能性が低くなったとの認識を初めて示す一方で、「これで終わったわけではない」と強調した。
民進党・小川勝也議員(参・TPP特委)「TPPが発効する可能性は、世間的には大幅に低下したとみるのが正しい見方だろうというふうに思っています」
安倍首相「厳しい状況になってきたということは、率直に申し上げてそう認識をしているところでございます。しかしそれが、ではもうこれは終わったのかといえば決して終わっていない」
その上で安倍首相は、「TPPを推進していきたいというわが国の意思を示すことができなければ、TPPは完全に終わってしまう」と述べ、日本が承認する意義を強調した。
また17日にニューヨークで予定されているトランプ氏との会談について、「自由貿易に対する考え方などについて話したい」と述べ、TPPの重要性について、トランプ氏に直接、理解を求める考えを示した。