首相とクリントン氏 同盟の重要性“強調”
安倍首相は訪問先のアメリカ・ニューヨークで大統領選挙に出馬している民主党のヒラリー・クリントン候補と会談した。
会談はクリントン氏が呼びかけ、安倍首相が宿泊しているホテルで行われた。両者は日米同盟の重要性を強調し合った。
安倍首相「アジア太平洋地域の安全保障環境が厳しさを増している中において、日米同盟の重要性はさらに高まってきているわけです」
クリントン氏「(日米関係は)アジアだけでなく世界の平和と繁栄にとって極めて重要です」
これは、対する共和党のトランプ候補が日本にさらなる費用負担を求めるなど日本をけん制する発言をしていることを念頭に置いたものとみられる。
一方、焦点のTPP(=環太平洋経済連携協定)については、同行筋によると「おのおのの基本的な立場を述べた」ということで、安倍首相がアメリカの早期承認を求めたのに対して、クリントン氏はTPPに反対する立場を示したものとみられる。
会談でクリントン氏は、即戦力の実力をアピールする狙いがあったとみられる。一方、現段階でトランプ氏から安倍首相に会談のオファーはないという。