無所属議員復党巡り自民に“不満”くすぶる
自民党の二階幹事長が主導している無所属議員らの復党について、党内の不満がくすぶっている。岸田外相は16日、二階幹事長と会談し、無所属の長崎幸太郎衆議院議員の復党に反対の意向を伝えた。
自民党を離党して無所属で活動している長崎議員を復党させようとしている二階幹事長に対し、岸田外相は自らの派閥に所属する堀内詔子議員が同じ選挙区で競合していることなどを理由に、復党に反対する考えを伝えた。
岸田外相「宏池会(岸田派)の中は大変厳しい雰囲気があるということを伝えました」
また、鳥取県選出の元参議院議員・川上義博氏も復党を求めているが、鳥取県連会長の石破前地方創生相は復党に反対する考えを二階幹事長に伝えた。
しかし、二階幹事長は18日に開かれる党の党紀委員会で長崎氏の復党決定を目指しているほか、川上氏の復党を検討する姿勢も崩していない。長崎氏と川上氏は二階派に所属していることから、復党を目指す二階幹事長に対し、党内では「自らの基盤強化を目指すものではないか」と警戒感が広がっている。