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年金改革法案 野党側は徹底抗戦の構え

2016年11月18日 18:48
年金改革法案 野党側は徹底抗戦の構え

 国会では年金支給額を抑えるための法案の審議が続いている。与党側が今国会での成立に向け採決を急ぐのに対し、野党側は徹底抗戦の構えで、激しい攻防が続いている。国会記者会館から富田徹記者が伝える。

 18日の審議で、民進党は今の年金でも生活費を十分にまかなえておらず、法案が成立すれば高齢者の暮らしはさらに苦しくなると批判した。

 民進党・大西健介議員「大臣は現状は(年金で)おおむねカバーできているという答弁を繰り返してました。おおむねカバーできない状態になるというのは一体どういうことなんですか」

 塩崎厚労相「その時々の賃金とか物価とかといった経済実勢などをふまえて決定をしていくわけであって、(生活を)100%保障するような話ではないということを申し上げているわけで。おおむねというのは、おおむねであります」

 この法案は、年金支給額の上昇を抑えるために物価が上がっても賃金が下がれば年金額を削減することなどを可能にするもの。与党側は今国会で成立させるため、来週中には委員会で採決したい考えだが、民進党は「年金は国民生活に大きな影響がある。十分な審議が必要だ」などと反対しており、激しい攻防が続きそうだ。