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年金めぐる審議 野党反発で一時中断も

2016年11月18日 16:00
年金めぐる審議 野党反発で一時中断も

 国会では年金支給額の上昇を抑えるための年金制度改革法案を巡って、政府側の答弁が不十分だとして野党側が反発している。

 民進党は今の年金ですら食費など生活に不可欠な支出を賄えておらず、法案が通れば高齢者の生活はさらに苦しくなると批判した。

 民進党・大西健介議員「(今の年金が)基礎的消費支出を賄えているかどうかという話なんですけれども、大臣は現状はおおむねカバーできているという答弁を繰り返してました。おおむねカバーできない状態になるというのは一体どういう事なんですか」

 塩崎厚労相「おおむねというのは、だからおおむねという事であります」

 塩崎厚労相の答弁に反発した民進党議員が一時、退席するなど審議は荒れ模様となった。

 この法案は年金支給額の上昇を抑えるために、物価が上がっても賃金が下がれば年金額を削減する事などを可能にするもの。与党はできるだけ早く採決したい考えだが、民進党は「年金カット法案だ」などと強く反発していて、攻防が続きそうだ。