野党4党 塩崎厚労相の不信任決議案を提出
年金支給額の上昇を抑えるための「年金制度改革法案」をめぐる与野党の攻防がヤマ場を迎えている。与党は29日、衆議院を通過させる方針だが、野党4党は塩崎厚生労働相に対する不信任決議案などを提出した。
高齢者の暮らしに関わる「年金」の法案だけに野党側は徹底抗戦する姿勢をアピールしている。
民進党・柚木議員「十分な審議時間も確保されずにこの年金カット法案が強行されたことに対して、万感の怒りをこめて(不信任案などの)提出を今してきたところであります」
野党側は、この法案を「年金カット法案」だと批判し、塩崎厚生労働相の不信任案と丹羽厚労委員長の解任決議案を提出した。しかし、与党側は29日午後の本会議で否決した後、年金制度改革法案の採決を行う方針。法案は夕方には可決され参議院に送られる見通し。
与党側は「現役世代の負担を抑えるための法案だ」「民進党は批判するだけで対案を示していない」と反撃していて、来月14日まで会期延長を決め、この法案の成立を目指す。しかし、民進党は「議論が深まっていない」と参議院でも攻勢を強める方針で、綱渡りの国会運営が続きそうだ。