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年金制度改革法案 審議で与野党攻防ヤマ場

2016年11月25日 16:06
年金制度改革法案 審議で与野党攻防ヤマ場

 衆議院の厚生労働委員会では、年金支給額の上昇を抑えるための年金制度改革法案の審議がヤマ場を迎えている。与党側は25日夕方、法案の採決に踏み切る方針。

 民進党の柚木議員が「将来年金3割カット法案だ」などとして採決の先送りを求めたのに対して、安倍首相は「批判は全く根拠がない」などと強く反論した。

 民進党・柚木道義議員「総理、この総理質疑が終わって、1時間半もすれば、この将来年金3割カット法案を強行採決すると。そういう提案がすでになされております。今日、強行採決を提案するというのは、今と未来の年金生活者を完全に無視することになりますよ。安倍首相、今日の強行採決を行わないと、国民の皆さんにこの場で約束してください」

 安倍首相「こんな議論やってたんじゃ、何時間やってたって同じですよ。年金カット法案というのは、まさに年金がカットされる。そのための法案であるかのごとくの印象を与える訳であります。3割カットに至ってはですね、全く根拠がない。確かに、そうやって非難すれば、年金に対する我々の法案に対する不安をあおるかもしれませんが、皆さんだってですね、決して皆さんの信用は上がることはないですよ。民進党の支持率が上がる訳ではないんですよ」

 年金制度改革法案をめぐり、与党側は夕方には衆議院の委員会で採決する方針。また、こうした法案などを今国会で成立させるため、与党は今月30日までの会期を延長する方針。

 25日昼、安倍首相と会談した二階幹事長は延長の幅について、「できるだけ短くということになると思う」と述べた。