年金制度改革法案 衆院委で可決
年金支給額の上昇を抑えるため物価が上がっても賃金が下がれば年金額の削減を可能にする年金制度改革法案が民進党などが反発する中、25日午後、衆議院の委員会で採決された。
怒号が飛び交う中、採決された年金制度改革法案は自民・公明・日本維新の会の賛成多数で可決した。民進党などは塩崎厚労相に対する不信任決議案の提出を検討するなど反発を強めているが、与党側は29日の衆議院通過を目指している。
これに先立つ審議では、民進党議員の年金3割カット法案との批判に対して安倍首相が声をあらげて反論する場面があった。
民進党・柚木道義議員「この“将来年金3割カット法案”を、強行採決をすると。そういう提案がすでになされております。今と未来の年金生活者を完全に無視することになりますよ」
安倍首相「こんな議論をやってたんじゃ、何時間やったって同じですよ。確かに、そうやって非難すれば、年金に対する、我々の法案に対する不安をあおるかもしれませんが、皆さんだって、決して皆さんの信用は上がることはないですよ。はっきりと申し上げておくけど、民進党の支持率が上がるわけではないんですよ」
年金制度を将来にわたって維持するためにどうするべきなのか。与野党の水掛け論が続いたまま法案は参議院に送られることになりそうだ。