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「カジノ法案」衆院へ あす未明にも成立

2016年12月14日 20:33
「カジノ法案」衆院へ あす未明にも成立

 国会会期末の14日、日本でカジノの合法化を目指す「カジノ解禁法案」が午後7時前に参議院本会議で可決され、衆議院に送られた。これに対して民進党などは安倍内閣の不信任案を提出するなど、与野党の攻防が続いている。国会記者会館から中継。

 野党4党が内閣不信任案などを提出して法案成立を阻止しようとしているのに対して、自民党は会期を3日間延長して何としても今国会で成立させる方針。

 午後6時から再開した参議院本会議で与党側は、民進党が提出した安倍首相の問責決議案の採決を行わず、そのままカジノ解禁法案の採決に入った。

 民進党・神本美恵子議員「マネーロンダリング対策、ギャンブル対策などについて具体策は書かれておらず、不十分な審議時間ばかりではなく、立法府の責任を果たしたとは言えない状況であります」

 自民党・上月良祐議員「IRはカジノという収益のエンジンとなり得る施設によって、国際会議場を始め様々な機能を集約化した複合施設としての採算性を担保し、それにより民間の大規模な投資を呼び込めるという点です」

 法案はその後、自民党などの賛成多数で可決された。ただ、法案は参議院でギャンブル依存症などへの対策の義務づけを盛り込む修正が行われたため、衆議院に差し戻された。

 この後、衆議院でも採決が行われる予定だが、これを前に民進党など野党4党は14日夜、内閣不信任案や大島衆議院議長の不信任案などを提出した。残る会期が数時間となる中、審議を引き延ばして時間切れを狙う戦略。

 これに対して自民党は、あくまで今国会中の法案成立をはかるため、会期の3日間延長を大島議長に申し入れた。この後、午後10時からの衆議院本会議で、まず内閣不信任案が与党などの反対多数で否決された後、法案の採決が行われ、自民党などの賛成多数で15日未明にも可決成立する見通し。

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