カジノ解禁法案が審議入り 今国会で成立は
国会ではいわゆる「カジノ解禁法案」の審議が始まった。法案は日本国内でカジノを合法化することを目指すものだが、今の国会で成立するのか。国会記者会館から中村友美記者が伝える。
とりあえず審議には入ったが、会期内に成立するかは予断を許さない状況だ。30日の審議でも法案に対する懸念が指摘された。
共産党・島津幸広議員「(中国人観光客が減少し)アジアの各国のカジノ施設が軒並み総崩れというような状況のもとで、日本に新たな大規模カジノ施設を誘致しようなどというのは、無謀な行為と言わざるを得ません」
法案提出者の日本維新の会・小沢鋭仁議員「ビジネスとしては私は極めて有望だと依然として思っております」
このように、カジノの経済効果やギャンブル依存症への懸念は根強く、与党の中でも温度差がある。自民党は会期内の成立に向けて来週、衆議院を通過させる方向で検討している。
ところが、連立を組む公明党は「賭博」を禁じた刑法の例外を認めるには十分な議論が必要だ、などと早期の採決には慎重姿勢。また、民進党も党として反対する見通しで、法案が本当に成立するのか、まだメドは見えていない状況だ。