翁長知事 埋め立て工事再開前に「協議」を
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古で、国は27日にも、9か月ぶりに海の埋め立て工事に向けた作業を再開することにしていて、付近では警戒が強まっている。
こうした中、沖縄県の翁長知事は27日朝、首相官邸で菅官房長官と会談し、埋め立て工事の再開前に政府と沖縄県による協議の場を設けるよう求めた。
翁長知事「やはり協議そのものがこの問題の解決の方法なので、私たちは国の立場を仮に私に理解しろというのであれば沖縄の立場も理解してもらいたいと」
翁長知事が「事前協議を含めて話を続けてもらえなければ強硬的にならざるを得ない」と述べたのに対し、菅官房長官は辺野古の埋め立て工事を再開する政府の方針に変わりはないと伝えたという。菅長官は会見で、準備が整えば工事を再開する考えを示した上で、工事再開後に沖縄との協議を続けていくことは「当然だ」と述べた。