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米“TPP離脱”代表質問で経済連携ただす

2017年1月25日 12:39
米“TPP離脱”代表質問で経済連携ただす

 参議院で25日午前、安倍首相に対する代表質問に公明党の山口代表が立った。山口代表はTPP(=環太平洋経済連携協定)の発効が見通せなくなったことを受けて日本が今後、各国との経済連携をどのように進めていくかただした。

 安倍首相はTPPをモデルとしながら今後も日本とEU(=欧州連合)とのEPA(=経済連携協定)など多国間や二国間の貿易協定を積極的に推進していく考えを示した。

 山口代表「我が国の通商戦略や海外進出する日系企業への影響が懸念される中、二国間、多国間の経済連携をどのように進めるのか」

 安倍首相「数年間の交渉を経てTPP協定に結実した新たなルールは今後の通商交渉におけるモデルとなり、21世紀の世界のスタンダードになっていくことが期待されます」

 また安倍首相は、「日米は普遍的価値のきずなで固く結ばれた揺るぎない同盟国である」として、アメリカとの同盟関係を強化していく考えを改めて強調した。

 この後、共産党の小池書記局長が質問に立ち、トランプ大統領の下で「今までのような日米同盟第一という硬直した思考を続けたら国民との矛盾は深まるばかりだ」として、「異常なアメリカ追従外交をやめるべきだ」と迫った。