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“共謀罪”法案 審議入りを前に攻防激化

2017年4月5日 16:23
“共謀罪”法案 審議入りを前に攻防激化

 共謀罪の趣旨を含む「組織犯罪処罰法改正案」をめぐる与野党の攻防が激しくなっている。民進党は与党側の国会運営が強引だなどとして、5日の衆議院法務委員会を欠席している。

 民進党は法案の廃案をめざし共産党など他の野党とも連携して攻勢を強める方針。与党側は組織犯罪処罰法改正案の6日の衆議院本会議での審議入りに民進党などが反対する中、委員長の職権で5日の法務委員会の開催を決めた。民進党はこれに反発し、5日の審議を欠席している。

 民進党・逢坂法務委筆頭理事「我々としては審議は十分にやりたいんだと、あらゆるものについてやりたいけど審議できる条件が全く整っていないと言った」

 共謀罪の趣旨を含むテロ等準備罪を創設する組織犯罪処罰法改正案をめぐり、民進党は「一億総監視社会につながりかねない」などとして廃案をめざして今後も徹底抗戦する構えだが、6日に衆議院本会議が開かれれば出席する方向。

 一方、与党側は野党側も賛成している性犯罪を厳罰化する刑法改正案の審議を後回しにすることで組織犯罪処罰法改正案の審議を加速させたい考えで、駆け引きが激しくなっている。