政府は、ロシアが軍事侵攻したウクライナを支援するため、自衛隊が保有する防弾チョッキなどを提供する方針を決めました。

政府は、4日午後1時過ぎからNSC（＝国家安全保障会議）を開催し、ウクライナ政府からの要請を受け、自衛隊が保有する防弾チョッキやヘルメット、食料や衛生用品などの支援物資を提供する方針を決定しました。

自衛隊の防弾チョッキやヘルメットを他国に提供するのは初めてです。

政府関係者によりますと、輸送手段についてはポーランドなどウクライナの隣国に政府専用機で届けることなどを検討しているということです。

今回の物資提供について、松野官房長官は会見で、「自衛隊法や防衛装備移転3原則の範囲内だ」と述べ、殺傷能力を持つ装備品を提供する考えはないと強調しました。