入管法改正案が審議入り 衆院本会議
外国人の強制送還についての新たなルールなどを盛り込んだ入管法改正案が衆議院本会議で審議入りしました。
改正案には難民申請中は強制送還されない現在の規定を見直し、3回目の申請以降は強制送還の対象とすることなどが盛り込まれています。
2021年にも、同様の改正案が提出されましたが、入管施設に収容されていたスリランカ人のウィシュマさんが亡くなったことなどから廃案となっていました。
今回、一部を修正して提出した改正案について、斎藤法務大臣は「様々な理由で送還を忌避する者が後を絶たない。収容が長期化する要因となっている」などと法改正の必要性を訴えました。
これに対し、野党側は「外国人の人権を無視する法案だ」「廃案となった法案には国際社会の批判もあると言っていたが2年前と何が変わったのか」などと批判しました。
本会議での審議を見守ったウィシュマさんの遺族は記者団に対し、「命を奪う法案ではなく、人権を守る法案を通してほしい」などと話しました。