首相、所信表明演説で憲法改正へ改めて意欲
第197臨時国会が24日に召集され、安倍首相が国会で所信表明演説を行った。
安倍首相は演説の中で、憲法改正への意欲を改めて示した。この国会で、議論を前に進めることができるのかどうかも大きな焦点となる。
安倍首相「国の理想を語るものは憲法です。憲法審査会において、政党が具体的な改正案を示すことで、国民の皆様の理解を深める努力を重ねていく。そうした中から、与党、野党といった政治的立場を超え、できるだけ幅広い合意が得られると確信しています」
安倍首相はこのように述べた上で、「国民の皆様と共に議論を深め、私たち国会議員の責任を、共に果たしていこう」と与野党に呼びかけた。
安倍首相としてはこの臨時国会で自民党の憲法改正案を「たたき台」として国会に示し、説明したい考え。ただ、野党に加え与党・公明党も慎重な姿勢を崩しておらず、来年夏の参院選までの発議は現実的ではないとの見方が大勢で、議論が本格化するまでにはまだ時間がかかりそうだ。
演説ではこの他、政権の最大のチャレンジと位置づける全世代型社会保障制度への改革を進めると強調。また外交面では日露平和条約の締結や北朝鮮による拉致問題の早期解決に強い決意を示し「戦後日本外交の総決算を行う」としている。