安倍首相「データ流通、新たな枠組みを」
安倍首相はスイスで行われている世界経済フォーラム年次総会、いわゆるダボス会議に出席し、AIなどの技術革新が進む中、国際的に信頼性が確保されたデータ流通を進めるため、新たな枠組みの創設を呼びかけた。
世界各国の政財界のリーダーが集うダボス会議に安倍首相が出席するのは5年ぶりで、6月に行われるG20サミットの議長国として、各国にメッセージを発信する狙いがある。
安倍首相「私は本年のG20サミットを、世界的なデータガバナンスが始まった機会として、長く記憶される場といたしたく思います。『大阪トラック』とでも名付けて、この話し合いをWTO(=世界貿易機関)の屋根のもと、始めようではありませんか」
安倍首相はさらに、「データは慎重な保護のもとに置かれるべき」とする一方、個人データではない医療や産業などのデータは「自由に国境をまたげるようにしなくてはならない」と指摘した。その上で、信頼性のあるデータの国際的な流通体制をつくり上げるべきとの考えを強調した。