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勤労統計 当時の首相秘書官は“圧力”否定

2019年2月15日 12:01
勤労統計 当時の首相秘書官は“圧力”否定

毎月勤労統計の不正をめぐり野党側は、安倍首相の秘書官が2015年3月末に数値が高く出るよう厚生労働省に圧力をかけたのではないかと追及したが、当時の秘書官はこれを否定した。

立憲民主党の本多議員は、当時の首相秘書官が調査方法についての問題意識を伝えたことで厚労省側が「圧力」と受け取ったのではないかとただした。

立憲民主党・本多平直議員「厚生労働省と役所は総理秘書官から問題意識を指摘されただけで、実態で高く見せようっていうプレッシャーに感じるってことは感じられなかったんですか」

中江元哉前首相秘書官「(経済の実態を)タイムリーに表すために改善の可能性について考えるべきではないかという問題意識を伝えた記憶がございます」「政府に都合のいいデータが出るように統計手法上その不適切な方法をとらせる、そういった意図に基づくものではまったくございません」

中江氏はさらに、「有識者からも様々な指摘がなされていた」「一連のやりとりは全て政策的な観点からのものだ」と述べ、圧力をかける意図はなかったことを強調した。

また、中江氏はこのとき厚労省側から、サンプルの入れ替えにより毎月勤労統計の数値が大きく変わると説明を受けたことについて、2015年3月末時点では「総理に報告はしていない」と述べた。その上で、同じ年の9月に国会答弁の勉強会の場で安倍首相に説明したことを明らかにした。