統計不正“首相秘書官の圧力”で野党追及
2015年の毎月勤労統計の調査方法変更について、野党側は厚生労働省に対し、当時の首相秘書官による圧力があったのかどうか追及している。
立憲民主党の逢坂議員は中江前首相秘書官が厚労省側に個人的な問題意識を伝えたと説明したことについて、首相秘書官という立場では、個人のレベルにとどまらなくなると指摘した。
立憲民主党・逢坂誠二議員「官邸で個人的な問題意識を伝えるということそのものも私はどうかなと思うんですが」
中江前首相秘書官「改善できるということであればそういう方策も考えてみられてはどうですかっていうようなことで問題意識を伝えたということでございます」
逢坂議員「それは個人のレベルにとどまる問題だと思えません。それは首相秘書官から個人的な問題意識であれ、何であれ、伝えられれば、各役所はどんな反応をするか。これは誰しもが分かることだと私は思います」
中江氏は当時採用されていた調査方法では経済の実態がタイムリーにあらわされないのではないかと思ったため、別の調査方法も検討してみてはどうかと伝えたと説明した。
これに対し逢坂議員は、首相秘書官という立場であれば個人的な問題意識を伝えたとしても「各役所は必ず行動する」と指摘し、中江氏の発言が事実上の圧力だったのではないかと批判した。