毎月勤労統計“調査方法変更は忖度か”追及
厚生労働省の毎月勤労統計の調査方法が変更されたことについて、野党側は、アベノミクスの成果を良く見せるため、厚労省が忖度(そんたく)したのではないかと追及した。
立憲民主党会派の小川議員は、当時の中江首相秘書官が、厚労省に働きかけたことで、統計の調査方法が変わったのではないかと指摘した。
調査方法についての検討会は2015年、一旦はこれまでの方法を維持するという結論を出したが、その後、別の方法も検討する方針に変更された。厚労省幹部は、この直前に中江前秘書官に議論の内容について説明したとしている。しかし、中江氏は20日、「記憶がない」と答弁した。
立憲民主党会派・小川淳也議員「(説明を受けた)9月14日の記憶だけがない、極めて不自然であります。一夜明けて記憶が戻ったかどうか」
中江前首相秘書官「説明を受けたという記憶がございません」
立憲民主党会派・小川淳也議員「(調査対象の全数入れ替えから)部分入れ替えを含めて検討すると、結論が書き換わった直接のきっかけはこの中江さんからの問題提起だったと」
厚労省・藤沢政策統括官「総理秘書官からの示唆等に基づいて、判断したものではないとのことでありました」
一方、予算委員会は桜田五輪担当相が数分遅刻したため、野党側が反発し、審議が止まっている。21日の再開は難しい見通し。