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桜田五輪相辞任“気の緩み”与党も厳しい声

2019年4月11日 15:30
桜田五輪相辞任“気の緩み”与党も厳しい声

桜田オリンピック・パラリンピック担当相が「復興以上に議員が大事」という趣旨の発言で辞任したことを受けて、与党内からも厳しい声が上がっている。

11日木曜日は自民党の各派閥が会合を開く日だが、「忖度(そんたく)発言」の国交副大臣、そして桜田氏と辞任が続いたことを受けて長期政権の緩みを指摘する声が相次いだ。

自民党岸田派会長、岸田政調会長「(政権に)気の緩みがあるのではないか。こういった指摘を我々は全員でしっかり謙虚に受けとめて、気を引き締めていかなければならないのではないか」

自民党石破派会長、石破元幹事長「自民党、本当に気を引き締めて、反省してやっているよねと見せないと、それは(国民が)全然得心しないということになろうかと思います」

また、与党・公明党の山口代表も怒りをあらわにしている。

公明党・山口代表「(国交副大臣の辞任を受けて)与党としても気持ちを引き締めてと、こう申し上げたばかりであります。その矢先にこのような発言が出るという。どういうことかと。怒りを禁じ得ません」

一方、スピード決着で政権へのダメージを最小限に抑えたい安倍首相は、桜田氏の後任に経験者で、被災地、岩手県選出の鈴木俊一氏を起用した。

後任の五輪相に起用、鈴木俊一氏「今一度、被災地の方とオリンピック・パラリンピックの距離を縮めて、しっかりと仕事をしていきたいと思っています」

この局面をどう乗り切るのか、安倍政権の危機管理能力が問われる。