アメリカを訪問している安倍首相は首脳会談を終え、現在、トランプ大統領とゴルフをプレーしている。現地から山崎大輔記者が中継で伝える。

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両首脳のゴルフはこれで４回目となる。相変わらずの蜜月ぶりだが、首脳会談ではトランプ大統領が農産品の関税撤廃を求めるなど、大きな課題も突きつけられたアメリカ訪問となった。

両首脳は、車でワシントン郊外のトランプ大統領が所有するゴルフ場に移動した。あいにくの強風でトランプ大統領の帽子が吹き飛ばされる一幕もあったが、２人は同じカートに乗りながら、和気あいあいの様子だった。

しかし、日本時間の２７日早朝に行われた首脳会談では、焦点の貿易交渉をめぐり日米の思惑の違いが浮き彫りになった。トランプ大統領が冒頭アメリカの農産品の関税撤廃を求める一方、５月の訪日での合意に言及した。

ある政府関係者は、「現実的でなく、真に受けることではない」と楽観している。

また、交渉次第では、夏の参議院選挙に影響が出るだけに、ある政府関係者は「合意は夏以降だ」と述べ、急いで交渉を進める必要がないとの認識を示している。

一方で、トランプ大統領は来年の大統領選挙で再選を目指しているだけに、日本との交渉を早くまとめ成果にしようとしていることは確実だ。

今後の交渉が難航すれば、合意を急ぐトランプ大統領が強硬姿勢をとる可能性もあり、与党内からは「あまり甘くみない方がいい」と警戒する声も出ている。

安倍首相が演出する「蜜月外交」が、「トランプリスク」をどこまでコントロールできるか、引き続き焦点となる。