大阪ビル放火受け 政府が防火・避難対策の検討会
大阪・北新地のビルで起きた放火殺人事件を受け、政府は事件現場と同じようなビルの防火・避難対策に関する検討会の初会合を開きました。
総務省と国土交通省による検討会議には、建築学や火災・消防の専門家の他、大阪市の消防局長らも参加しました。
会合で金子総務大臣は、「事件現場と同じように階段が1つしかないビルで今後取り組むべき防火・避難対策等について、忌憚ない議論をお願いしたい」と述べました。
また、総務省消防庁による火災状況調査の中間報告が示されました。「コンピューターによる再現検証」では、ガソリンに火がついて20秒ほどで200度を超える熱や、1メートル程しか見通せない真っ黒な煙、さらに高い濃度の一酸化炭素が待合室に充満したことがわかります。
メンバーらは今後、避難ハシゴや排煙設備などの設置、ガソリンの販売取り扱いに関する規制強化についても検討し、6月をめどに報告書をまとめる方針です。