露世論調査 北方領土「今後も露に」半数超
外務省は22日、アメリカやロシアなどで実施した世論調査の結果を発表した。ロシアで行った調査では北方領土について、「今後ともロシアに帰属する」と答えた人が半数を超えた。
世論調査は、アメリカ、カナダ、ロシアやイギリス、ドイツなどヨーロッパ5か国と中央アジア4か国を対象に行われた。
このうちロシアで実施した世論調査では、日本との間に平和条約が結ばれていないことを「知っている」と答えた人は59%、さらに北方4島の帰属に関する交渉が続いていることを「知っている」と答えた人は75%にのぼった。
一方で、北方4島については「今後ともロシアに帰属する」が53%で最も多く、「両国が相互に合意すべき」は41%、「日本に帰属すべき」はわずか2%にとどまった。
また、現在、交渉が行われている北方4島における共同経済活動が、「領土問題の解決に資する」が43%だったのに対し、「解決に資しない」が26%、さらに「開発に日本が参加していることを知らない」は27%だった。