北方領土4Gサービス開始 実効支配を懸念
北方領土で17日、新たに高速通信規格4Gのサービスが始まった。ロシアは北方領土での経済特区事業の拡大を発表しており、実効支配がさらに進むことが懸念される。
ロシアの大手通信会社MTSなどによると、国後島の古釜布や択捉島、色丹島に4G通信のための基地局が複数設置され、17日からサービスが開始されたという。
北方領土で水産加工業など幅広く事業を手がける最大の企業「ギドロストロイ」社でも4G通信が可能になったという。
ロシアの極東・北極圏発展省は15日、北方領土で実施している経済特区の事業拡大を発表している。水産や観光など4つの事業でおよそ11億円の投資を行うとしており、日本との共同経済活動の実現にむけた協議の一方で、ロシアによる実効支配がさらに進むことが懸念される。