与野党攻防 党首討論は19日に開催へ
老後の生活には「年金だけでは足りない」などとした金融庁の報告書などをめぐり野党側は、予算委員会などで議論を行うよう要求し攻防が激しくなっている。
野党側は、老後の資金という国民の関心が高いテーマで安倍首相を追及し、見せ場を作りたい考えだが、与党側は、予算委員会の開催を拒否した。
立憲民主党の辻元国対委員長は、自民党に対し、安倍首相が出席する予算委員会を開くよう改めて申し入れたが、自民党側は「今はやる必要がない」として拒否した。ただ、金融庁の報告書を担当する、麻生金融担当相が出席する財政金融委員会を14日に開くことでは合意した。
また与党側が19日に行うことを提案していた党首討論については当初、野党側はより時間にゆとりがある、予算委員会を優先すべきと主張していたが辻元氏は受け入れる方針を明らかにした。
立憲民主党・辻元国対委員長「やはり今、年金問題含めて、国民の関心は非常に高いですから、党首同士が議論する場を確保することも大事じゃないかと思いました」
ただ、党首討論では、かつて野田前首相が衆議院の解散を表明したこともあり、野党内では「議論の展開次第では解散の引き金になりかねない」などと警戒する声もある。
会期末にようやく行われる党首討論はどういう展開になるのか、その論戦が注目されている。