“不正統計”統計委が再発防止策を「建議」
統計に関する第三者機関「統計委員会」が再発防止策を「建議」として取りまとめ、石田総務相に手渡した。
厚生労働省の毎月勤労統計で不正なやり方をしていたことに端を発した問題では、他の統計でのミスやずさんな調査も見つかり、国会で集中審議が行われるなど国の信用を揺るがす問題になっていた。
統計の専門家で構成される「統計委員会」は、今年1月から作業部会などを延べ23回ひらき、再発防止策を「建議」として取りまとめ、石田総務相に手渡した。
「建議」には、▲各省の統計担当部署に十分な経験を持つ職員を配置すること、▲調査担当から独立した「審査担当官」を置き、データ収集などに不正がないかチェックすること、▲オンライン調査を増やしミスがないかの確認にもICTを活用すること、などが盛り込まれている。
石田総務相は「改めて公的統計の重要さを認識して各省で建議を実行していくことが信頼回復につながっていくと思う」と述べた。