自民・公明で71議席…憲法改正の行方は?
21日に行われた参議院選挙は、自民・公明の与党が、改選議席の過半数63を上回る合わせて71議席を獲得した。安倍首相の悲願である憲法改正の行方はどうなるのだろうか。国会記者会館から菅原薫記者が伝える。
今回、与党と憲法改正に前向きないわゆる改憲勢力で、改憲の発議に必要な3分の2議席を維持できなかった。安倍首相は22日午後の会見で野党に議論を呼びかけた。
安倍首相「少なくとも(憲法改正の)議論は行うべきである。これが国民の審判であります。野党の皆さまには、この民意を正面から受け止めていただきたい」
安倍首相は21日夜から、国民民主党を名指しして議論への参加を呼びかけていて、今後、3分の2の形成に向けた野党の切り崩しも本格化しそうだ。ただ、合意形成が必要なのは野党だけではない。
公明党・山口代表「(Q.憲法改正に後押し得られた?)そこはよく分析する必要があると思います。結果を冷静に受け止めるべきだと思います」
与党・公明党は憲法改正に慎重な立場で、今回、単独過半数を失った自民党は、公明党に、より丁寧な対応が必要になるとの指摘もある。
安倍首相は会見で、内閣改造や自民党の役員人事については「まったくの白紙だ」と述べたが、改憲シフトをしくのかどうか、また、幹事長ポストをどうするのかが焦点となる。