安倍首相、公明代表に“衆参同日選行わず”
衆議院本会議で麻生財務相に対する不信任決議案が採決され、与党などの反対多数で否決された。こうした中、安倍首相は公明党の山口代表に対し、衆参同日選挙は行わない考えを伝えた。
野党側は、金融庁のワーキンググループの報告書を受け取らないとした麻生財務相の判断を、「憲政史上例のない前代未聞の暴挙」などと批判し、辞任を求めた。しかし、不信任案は与党などの反対多数で否決された。
野党側はさらに、安倍首相に対する問責決議案を参議院に提出した。
立憲民主党・蓮舫参院幹事長「安倍総理は、いつどこにおいても不誠実ですので、その蓄積の集大成が問責(決議案)という形だと思います」
問責決議案は週明けの24日の参議院本会議で採決されるが、与党などの反対多数で否決される見通し。今後は、衆議院で内閣不信任決議案が提出されるかが焦点。来週26日の会期末を前に、立憲民主党の枝野代表は近く提出するかどうか最終判断する。
こうした中、安倍首相は21日午後、公明党の山口代表と会談した。安倍首相は山口代表に対し、衆議院の解散について「今も頭の片隅にもない」と述べ、衆参同日選挙には踏み切らない考えを示した。