政治とカネ 首相「心よりおわび」――野党「何人が関わったのか」「一覧表の議員リストを」 責任の取り方は?…連座制にも言及
国民の不信が高まる「政治とカネ」を巡り、29 日の国会では衆参予算委員会の集中審議が行われました。裏金問題の全容や政治家の責任の取り方などについて、野党からの追及が相次ぎました。岸田首相は陳謝し、「説明責任も果たしたい」と述べました。
政治に対する国民からの厳しい目が向けられています。岸田首相の陳謝から、政治とカネを巡る予算委の集中審議は始まりました。
岸田首相
「国民の皆様方の信頼を損ねる大変深刻な事態を招いていることについて、まずもって、自由民主党総裁として、心よりおわびを申し上げます」
立憲民主党・大西健介議員
「衆議院参議院、合わせて自民党で 400 人近い議員がいらっしゃいますけども、その中で一体何人がこの裏金を受け取ったのか、総理、まずそれ答えてください」
岸田首相
「今、現状で…政治資金収支報告書の訂正等を明らかにしている議員、これは、清和会(安倍派)で 30 名以上、そして志帥会(二階派)で 7 名、収支報告書の訂正を明らかにしていると承知をしております」
大西議員
「それで全部なんですか。結局、それもまともに答えられないじゃないですか。一体何人が関わったのかと」
岸田首相
「これはまずは、今、具体的に関わりが指摘されている議員の聞き取りを行うことから、今回の事案について把握することが重要であると考えています」
立憲民主党の山井和則議員は、裏金について報道された議員のリストを示しながら質問しました。
山井議員
「どの議員が不記載、裏金をもらったのか、このことについて一覧表の議員リストを自民党総裁、岸田総理の責任で出していただきたいと思います。いかがですか」
岸田首相
「一覧表を作るかどうかも含めてですね、どういった形で党としてこの問題を整理したのか、説明責任も果たしていきたいと考えます」
日本維新の会の音喜多駿政調会長は、政治家の責任の取り方を指摘しました。
音喜多政調会長
「いわゆる『連座制』導入に向けた法改正、事務職員だけが処罰をされて立件を逃れている議員らの責任の取り方について、まず改めて総理の見解をお伺いいたします」
岸田首相
「今回の(自民党政治刷新本部の)中間取りまとめの中においても、自民党として会計責任者が逮捕・起訴等の事態になった場合、その団体の代表を務める議員も事案の内容に応じて、党規約等において処分できる党則改正を行う、このようにしております」
(1 月 29 日『news zero』より)