安倍元首相 中国を念頭に「アジアでも一方的な現状変更に反対を」
岸田首相の特使としてマレーシアを訪問している安倍元首相が12日に講演し、中国を念頭に「一方的な現状変更の試みや経済的威圧は深刻な脅威だ」と指摘し「反対の声を上げていくべき」と訴えました。
講演で安倍氏は「ウクライナで我々が目にしている危機は、力による一方的な現状変更の試みであり、ルールに基づく国際秩序に対する深刻な脅威だ。その影響は欧州にとどまるものではない」と指摘しました。
その上で中国を念頭に「アジアにおいても力による一方的な現状変更の試みや経済的威圧は日本やマレーシアにとって深刻な脅威だ。一致して反対の声を上げていくべきだ」と述べました。
安倍氏は日本とマレーシアの外交関係樹立65周年の節目に岸田首相の特使としてマレーシアを訪問しています。
講演に先立ちイスマイル・サブリ首相らとも会談を行いました。