立憲民主、内閣不信任決議案を提出へ 国民民主と維新の会は否定的
来週に迫った国会の会期末を前に立憲民主党は岸田内閣に対する不信任決議案を提出します。
内閣不信任決議案は、まもなく国会に提出されますが賛否をめぐり野党各党の間で足並みの乱れがあらわになっています。
立憲民主党の泉代表は、不信任案提出の理由について「物価高への無策ぶり。特に補正予算でガソリン対策以外、何も対策を講じなかった。経済無策を看過できない」と指摘しました。
また、衆議院の細田議長についても1票の格差の是正案に否定的な発言を繰り返していることなどを問題視し、不信任案を提出する方針です。
内閣不信任案については共産党と社民党は賛成する意向ですが、国民民主党は党幹部が「ただ不信任案を出して姿勢を示すということでは従来の野党像から変わらない」として否定的な考えを示しています。
また、日本維新の会は、内閣不信任案には反対すべきとの声が多い一方、細田議長の不信任案については党内で賛否が割れています。
2つの不信任案はいずれも9日の本会議で与党側の反対多数で否決される見通しですが、立憲民主党内からも「ただの会期末の風物詩になってしまう」との指摘も上がっています。