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自衛隊「高機動車」 フィリピンなどで16台流出を確認 防衛省

2023年12月16日 0:40
自衛隊「高機動車」 フィリピンなどで16台流出を確認 防衛省

自衛隊で人員輸送などに使われる「高機動車」が解体のために売り払われた後、海外に流出していると指摘されていた問題で、防衛省はフィリピンなどで16台の流出が確認されたと発表しました。

自衛隊の専用車両である高機動車をめぐっては日本テレビの取材で、埼玉県内やロシア国内に流出したとみられることがわかっています。自衛隊から売り払われた後に適切に解体されずに、そのまま転売されたり分解され、国外に輸出されたとみられています。

防衛省が調査した結果、自衛隊から売り払われた高機動車などが適切に解体されないまま国内で流出したり、フィリピンを経由して再輸入されたりした車両が8台、また、解体が不十分な状態でフィリピンに持ち込まれ、現地で組みたてられて販売された車両が8台、合わせて16台を確認したということです。また、転売されようとしていた車が2台あったということです。

流出させた業者は特定できなかったということですが、転売が禁止された部位の輸出を試みるなど、契約違反の事実があった2社を最大で9か月の指名停止処分にしました。

防衛省は今後、必要な解体については写真による確認ではなく、自衛隊員が目で見て確認するなど、再発防止策を取るということです。