秋葉局長 中国外交トップと初の電話会談「建設的かつ安定的な関係」の構築目指す方針確認
秋葉国家安全保障局長は、中国の外交トップ、楊潔チ政治局員と初めて電話で協議し、日中両国の「建設的かつ安定的な関係」の構築を目指す方針を確認しました。
およそ2時間15分行われた会談で、秋葉局長は、去年10月の日中首脳電話会談で一致した「建設的かつ安定的な関係」という共通認識を踏まえ、双方の努力で構築を実現していく必要があると述べました。
これに対して、楊潔チ政治局員からは同様の考えが示されたということです。
また、両氏は、東シナ海や南シナ海での海洋進出など日本の懸案事項について率直なやりとりを行うとともに、北朝鮮やウクライナ情勢などについても意見交換を行い、秋葉局長から「中国が国際の平和と安全の維持に責任ある役割を果たすことが重要だ」などと伝えました。
一方、松野官房長官は、会見で、「岸田総理と習主席の会談について、現時点で決まっていることはない」と述べました。
その上で、中国に対して主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求め、共通の課題については協力するという関係を、双方の努力で構築していくことが 重要だとの認識を示しました。