今年７月に亡くなった、ＩＡＥＡ（＝国際原子力機関）の天野之弥前事務局長をしのぶ会が東京都内で開かれ、安倍首相ら多くの人が別れを惜しんだ。

天野氏は「核の番人」といわれるＩＡＥＡのトップ、事務局長を１０年近く務めた。１７日のしのぶ会には、各界から大勢の人が参列し、安倍首相が追悼の言葉を述べた。

安倍首相「軍縮、不拡散、そして原子力の平和利用において、大きな貢献をなされました。私も日本人として、本当に誇りに思うところでございます」

さらに安倍首相は、イランや北朝鮮の核開発問題などに取り組んだ天野氏の業績を紹介し、「この遺志をしっかり受け継いでいかないといけない」と述べた。

また、「福島第一原発事故に際し、天野氏の冷静なアドバイスがどれほど福島の再生に大きな力となったか、言葉では言い表せない」などと功績をたたえた。