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G7サミット2日目 陰の主役「中国の威圧」にどう対抗? 一致できるか温度差も…

2024年6月15日 6:22
G7サミット2日目 陰の主役「中国の威圧」にどう対抗? 一致できるか温度差も…

イタリア・プーリア州で行われているG7サミットは、14日に2日目を迎えました。岸田首相に同行取材している政治部官邸キャップの平本典昭記者が、現地から解説します。

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中島芽生アナウンサー
「14日の陰の主役は『中国』とのことですが、どういうことでしょうか?」

政治部官邸キャップ 平本典昭記者
「セッションのテーマは『インド太平洋』と銘打たれていますが、実際はこの地域で挑発的な行動を繰り返す中国に対して、G7がどう対抗するかが最大のテーマで『陰の主役』といわれているわけです。このセッションでは岸田首相が最初にスピーチを行い、議論をリードしたということです」

中島アナウンサー
「G7は、中国のどういった行為を問題視しているのでしょうか?」

平本キャップ
「問題視しているのは、中国の『経済的威圧』です。中でもいま、欧米諸国が強い懸念を示しているのは『過剰生産問題』です。この『過剰生産問題』とは、中国が電気自動車や太陽光パネルなどの分野で、安い製品を大量に生産し輸出を急に拡大させ、欧米諸国が、競争が不当にゆがめられていると反発している問題です。ある外務省関係者は『中国が国営企業に補助金を付けて、安い製品を大量に生産していて欧米諸国は太刀打ちできない』と分析しています」

中島アナウンサー
「G7は、一致した対応をとれるのでしょうか?」

平本キャップ
「そこが最大のポイントだと思います。セッションで各首脳は過剰生産問題などに連携して取り組むことは確認しました。複数の政府関係者によると、岸田首相も強い懸念を示したということです。ただ、G7で一致できるかというと温度差もあります。別の政府関係者によると『フランス・ドイツは中国と結びつきが強く消極的な姿勢だ』と述べています。このあと出る、G7首脳宣言にどういったメッセージが盛り込まれるかが焦点となりそうです」

※6月15日(土)午前0時5分(金曜深夜)放送『news zero』より