イタリアで開かれているG7サミット＝主要7か国首脳会議は14日、中国による過剰生産問題や経済的威圧に対し連携して取り組む方針で一致しました。

G7首脳はサミット2日目、「インド太平洋」地域をテーマに意見交換を行いました。セッションでは、中国が電気自動車や太陽光パネルなどの分野で安い製品を大量に生産し輸出を急に拡大させる「過剰生産問題」について協議を行いました。

この中でG7首脳は、中国を念頭に「過剰生産問題に加えサプライチェーンの強靱化に連携して取り組む」方針を確認しました。この問題をめぐって、ある政府関係者は「アメリカは積極的だが、フランスやドイツは中国と経済的な関係が深く消極的だ」と話しています。

複数の政府関係者によりますと、このセッションで岸田首相は中国に対して懸念を表明したということです。どこまで具体的なメッセージを出せるかが問われています。