林官房長官は24日、石川県金沢市内で開催された北朝鮮による拉致問題に関する集会に出席し「全ての拉致被害者の帰国実現に向け、全力で果断に取り組んでいく」と強調しました。

林長官は、2002年に5人の拉致被害者が帰国して以来、1人の帰国も実現していないことについて「痛恨の極みであり、誠に申し訳なく思っている」としました。また、先週20日に首相官邸で、石破首相とともに拉致被害者の家族と面会したことを受け「問題の解決には、もはや一刻の猶予もないという切迫感を改めて痛感した」と述べました。

その上で「拉致問題は過去の歴史上の事件ではなく、現在進行形の問題である」との認識を示し、「全ての拉致被害者の帰国実現に向け、全力で果断に取り組んでいく」と強調しました。

また、集会に出席した横田めぐみさんの弟で拉致被害者家族会代表の横田拓也さんは、「日朝首脳会談で決裁権を持つ者同士が速やかに会談を行い、全拉致被害者を取り戻すために日本の外交を進めてほしい」と訴えました。