検察官定年引き上げめぐり…野党が審議欠席
国会で、国家公務員の定年を引き上げる法案について実質的な審議が始まりました。検察官の定年延長を問題視する立憲民主党など野党は審議を欠席しました。
審議が始まったのは、国家公務員の定年を段階的に引き上げて65歳とする、国家公務員法の改正案と検察官の定年も65歳に引き上げる、検察庁法の改正案です。検察庁法の改正案には、引き上げた定年をさらに最長3年、延長できるようにすることも盛り込まれています。
検察官の定年延長をめぐって、野党側は、黒川東京高検検事長の定年延長を、「恣意(しい)的だ」などと、森法務大臣らを追及していて今回の改正案も批判しています。
こうした中、野党側は、審議にあたり、武田国家公務員制度担当大臣に加え、森大臣も出席する形式を求めましたが、与党側が応じなかったため、審議を欠席しました。
立国社・会派、今井雅人議員「(定年延長という)非常に恣意(しい)的なものが入っているので、担当である森大臣と、この部分を議論しないことにはこの法案の審査ができないということです」
与党側は改正案の今の国会での成立を目指していますが、野党側の反発は強まっています。