野党側、森法相の責任追及 黒川検事長辞職
緊急事態宣言下で、新聞記者らと賭けマージャンをしていた東京高等検察庁の黒川弘務検事長について、22日の閣議で辞職が承認されました。国会では野党側が森法相の責任を厳しく追及しました。
野党側は黒川検事長の後任をすぐに決められるなら定年延長の判断をする必要がなかったのではないかと森法相に迫りました。
立憲民主党・逢坂誠二議員「今、もし余人をもってかえがたいポストを決められるんだったら、1月の時点でも無理して定年延長しなくても、誰かに相談をして決めればよかったじゃないですか」
森法相「今となっては黒川氏が辞任をした以上、東京高検検事長の席が空席になっており、その業務の遂行、継続に重大な支障が生じておりますので、後任を速やかに決定をしたいというふうに思っているところです」
立憲民主党・逢坂誠二議員「なぜ前回は余人をもってかえがたしで、今回は速やかに後任選任できるんですか」
森法相「本人からの辞職の申し出を承認をしたものでございますので、勤務延長のその当時の判断とは直接関係しないものでございますので、ご指摘は当たらないものと考えます」
また法務省は、処分が懲戒ではなく訓告にとどまった理由について「賭けのレートは必ずしも高額とは言えない」などと説明しました。
こうした中、政府与党は、検察官を含む公務員の定年延長を可能とする改正案について廃案にすることも含め見直しを検討しています。