「黒い雨」控訴 首相“区域拡大も検証”
広島に原爆が投下された直後に降った「黒い雨」を浴びた住人らに被爆者健康手帳を交付するよう命じた広島地裁判決について、加藤厚生労働相は12日午前、広島県と広島市が国と連名で控訴したと表明しました。
安倍首相「これまで累次の最高裁判決とも異なることなどから、本日、上訴審の判断を仰ぐことと致しました」
安倍首相は、控訴の理由をこのように説明しました。
また、広島県や広島市の要望もふまえ、黒い雨が降った地域のうち、国による医療費などの援護対象になる区域を拡大させることも視野に入れ、検証する考えを示しました。