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自民党総裁選 菅長官、立候補の意向固める

2020年8月30日 12:38
自民党総裁選 菅長官、立候補の意向固める

ポスト安倍を選ぶ自民党総裁選をめぐり、菅官房長官が立候補の意向を固めたことがわかりました。

菅官房長官は、30日までに「コロナ対策を継続するには自分がやるしかない」として、立候補する意向を固めました。

自民党は週明けの来月1日に総務会を開き、次期総裁の選出方法を正式に決める予定で、菅氏は、その決定を待って出馬表明する見通しです。

すでに二階幹事長には立候補する意向を伝え、二階氏は「頑張ってください」と応じたということです。

二階派幹部によると菅氏が出馬表明すれば、ただちに派閥として支持を打ち出す方針だということです。二階派は党内で3番目に多い勢力です。

菅氏をめぐっては自民党内に「コロナ禍の緊急時なので継続性の観点から後継は、官房長官の菅氏が望ましい」との声が広がっていました。

菅氏を支持するグループは31日にも会合を開いて、菅氏に出馬を要請することを決める見通しであるほか、党内第2派閥の麻生派の幹部らは「菅氏擁立で動くべきだ」と会長の麻生副総理に働きかけています。

また、竹下派の中にも菅氏擁立に向けた動きが出ています。

総裁選をめぐっては、これまで石破元幹事長、岸田政調会長らが出馬に意欲を示しています。

ある自民党幹部は、菅氏に候補が一本化され、無投票での選出となる可能性に言及していますが、石破氏や岸田氏の周辺からは「神経戦だ」「出馬しないことはありえない」との声があがっています。

一方、次の総裁は来月13日から15日を軸に両院議員総会を開いて選出する方向で調整が進んでいますが、その場合、全国の党員の投票が行われないことから党内には、反対の署名を集めて執行部に提出しようとする動きも出ています。