菅長官、2日にも正式に立候補表明の見通し
菅官房長官が、9月2日に記者会見を開いて、正式に立候補を表明する見通しであることが新たに分かりました。
今回、菅氏本人や菅氏を支持する派閥がキーワードとしているのが「安倍政権の継承」です。官房長官として、安倍政権を支えてきた菅氏は、政権の「正統な後継者」という立場をアピールし、立候補を表明する会見では、
○アベノミクスの継承と
○新型コロナウイルス対応での基本方針
つまり、感染拡大防止と経済活動の両立を目指す方針を改めて強調する見通しです。
また、関係者によりますと、菅氏は選挙戦を通じて、安倍政権で進めてきた政策のうち、特にマイナンバー制度を活用した行政のデジタル化、これは、新型コロナ対策で、国民から「給付金の手続きが複雑だ」とか、「給付が遅い」との不満が噴出したことを受けて、政府内で大きな課題となっていたものです。
この行政のデジタル化、そして、不妊治療の保険適用などの少子化対策また、地方創生といった政策に力を入れる考えをアピールしていくことも分かりました。
総裁選ですが、今後、どんなスケジュール感で進んでいくんでしょうか?
まず、9月1日の自民党総務会で、総裁選の形式と日程が正式に決まります。
来月8日に告示、14日に両院議員総会を開いて、新たな総裁を選出する日程となる見通しです。
ただ、その場合、全国の党員投票が行われないことから、党内では反発も強く、「総務会に乱入してでも阻止する」と話す若手議員もいます。
そして、そのさらに後ですが、16日にも国会で総理大臣指名選挙を行い、新たに選ばれた総理大臣が速やかに組閣を行うことになります。