菅官房長官 2日に立候補表明の見通し
自民党総裁選をめぐる動きです。菅官房長官が2日に記者会見を開いて、正式に立候補を表明する見通しであることが新たにわかりました。
菅氏は、立候補を表明する会見で、アベノミクスの継承に加え、新型コロナウイルス対応での基本方針、つまり、感染拡大防止と経済活動の両立を目指す方針を改めて強調する見通しです。
また、関係者によりますと、菅氏は選挙戦を通じ、安倍政権の政策のうち、特に、マイナンバー制度を活用した行政のデジタル化、不妊治療の保険適用などの少子化対策、地方創生などの政策に力を入れる考えをアピールしていくということです。
一方、党内最大派閥の細田派は8月31日夜、菅氏を支持する方針を固めました。
細田派会長・細田元幹事長「政策の継続性・一貫性、そういったものを重点に考えなければならない」
麻生派、二階派、石原派も菅氏を支持する方針で、菅氏優位の流れが加速しています。
こうした中、石破元幹事長が立候補する意向を固めたことがわかりました。1日に石破派の会合を開き、メンバーの意見を聞いた上で、立候補を表明する方針です。
石破元幹事長「(Q:今回出て負けたらダメージという見方もあるが?)今回出ません、なんだと、自分にとって不利なら出ないのかと、そういう風に国民の皆さん方に思われる。(石破派の)皆さんの了承得られれば、(立候補)ということですよね」
一方、岸田政調会長は、日本テレビの『news zero』に出演し、劣勢であっても、総裁選挙に立候補する考えを示しました。
岸田政調会長「今、自分なりに準備を進めています。総裁選挙の日程や形が決まったならば、ぜひ正式に立候補を表明したい」
劣勢をはね返す策について岸田氏は、「王道はない。努力の積み重ねこそ結果につながると信じている」と述べ、議員らに支持を訴えていく考えを示しました。