菅首相“自ら判断”学術会議任命拒否問題
菅首相は9日夜、内閣記者会のインタビューで、日本学術会議が推薦した研究者6人を任命しなかったことについて、安倍前首相からの引き継ぎを否定した上で、自らが判断したことを明らかにしました。
Q.安倍前首相から引き継ぎというのがあったのでしょうか。
菅首相「ありません。そうした一連の流れの中で判断をしたということであります」
菅首相は任命の経緯について、先月28日に決裁を行ったことを明らかにし、その直前に初めて候補者のリストを見た際、すでに6人はリストに入っていなかったと説明しました。
また、日本学術会議の梶田会長と「会う用意がある」と述べる一方で、学術会議が求める6人の任命については「今回の任命について変更することは考えていない」と語りました。
一方、学術会議の大西元会長が野党の会合に出席し、2016年と17年の2回、政府が会員候補の任命に関与し、2016年は総理官邸が推薦候補に難色を示したため欠員となったことを明らかにしました。
大西元会長は「学問の自由を制約している」と批判し、菅首相に任命拒否の理由を説明するよう求めました。