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“桜”夕食会 安倍前総理を任意で事情聴取

2020年12月22日 17:47
“桜”夕食会 安倍前総理を任意で事情聴取

「桜を見る会」の前日に行われた夕食会をめぐり、東京地検特捜部が安倍前総理大臣を任意で事情聴取したことがわかりました。

安倍氏側が夕食会の費用を補てんしていたにもかかわらず、収支報告書に記載していなかった疑いが指摘されていますが、捜査はどうなるのでしょうか。

21日、地元山口から東京に戻った安倍前総理。後ろにいるのは、昭恵夫人。その後、車に乗り込み、羽田空港を後にしました。

関係者によりますと、東京地検特捜部は22日までに、安倍前総理を任意で事情聴取したというのです。

問題となっているのは、安倍前総理の後援会が主催した「桜を見る会」前日の夕食会です。費用の一部を安倍前総理側が補てんしたとして、政治資金規正法違反などの疑いで、告発状が出されています。

これまで、安倍前総理は――

安倍首相(当時)「すべての費用は、参加者の自己負担で支払われております」

「補てんはしていない」「事務所は関与してない」などと、繰り返し述べてきました。衆議院調査局によりますと、こうした答弁は、118回に上るといいます。

そして――

安倍首相(当時)「収入も支出もないわけですから、当然(収支報告書に)記載はしないということでございます」

政治資金規正法違反にはあたらないと説明していました。しかし、関係者によりますと、特捜部は夕食会を開催した「安倍晋三後援会」が、およそ3000万円分とみられる夕食会の費用すべてを政治資金収支報告書に記載すべきだったと認定するとみられています。

後援会の代表を務め、会計責任者だったこともある安倍前総理の公設第一秘書を、週内にも政治資金規正法違反の罪で略式起訴する見込みです。

安倍前総理からも任意で事情を聞いた特捜部。安倍前総理本人については実態を知らなかったとみられ、週内にも不起訴処分とする見込みです。

ただ、野党からは――

立憲民主党・安住国対委員長「なぜ、虚偽答弁を118回続けていったのかということについて、説明を聞く機会を設けたいと思っております」

安倍前総理が国会の公の場で説明すべきだと要求。

与党側は――

自民党・二階幹事長「これは、ご本人が考えておられるでしょうから、それを待ちたいと思います」

関係者によりますと、特捜部による任意の事情聴取は、昨晩行われたとみられ、安倍前総理は関与を否定したとみられます。

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