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【全文】細田氏と"統一教会"との関係…臨時国会で影響は? 官房長官会見(9/29午後)

2022年9月29日 17:44
【全文】細田氏と"統一教会"との関係…臨時国会で影響は? 官房長官会見(9/29午後)

松野官房長官は、29日午後の会見で、細田衆議院議長がいわゆる統一教会との関係を認めるコメントを公表したことによる臨時国会の審議への影響について「政府としては提出を予定している法律案等の国会審議に誠実に対応していく」と強調しました。

<会見トピックス>
▽臨時国会

▽細田衆議院議長の文書公表

▽日中国交正常化記念レセプション

▽北朝鮮ミサイル対応

▽新型原子炉開発

会見の概要は以下の通りです。

○松野官房長官
冒頭発言はございません。

――臨時国会について伺います。

長官は昨日、来月3日に召集する方針を伝達し、与野党は会期を12月10日までとすることで合意しました。

物価の高騰対策や旧統一教会との関係などを巡って与野党の論戦が交わされる見通しですが、政府としてはどのような法案を提出し、どんな姿勢で臨時国会に臨む考えかお聞きします。

○松野官房長官
第210回臨時国会については、昨日の持ち回り閣議において、10月3日の召集を決定しました。

臨時国会で内閣から提出を予定する法案等については、先ほど衆議院、参議院の議院運営委員会理事会において、官房副長官から説明をさせていただきました。

具体的には法律案18件、条約1件の提出を予定しており、また、検討中の法律案が4件となっています。

次の感染症危機に備えた感染症法等の改正や、日米貿易協定改正議定書など、いずれも喫緊の課題に対応するための法律案等であり、できる限り早く閣議決定できるよう準備を進めるとともに国会審議に誠実に対応していきたいと考えています。

――旧統一教会問題関連で。

細田衆議院議長が本日、旧統一教会の関連団体の会合への出席や選挙で支持を受けたことなどを認める文書を公表。

細田氏を巡ってはこれまでも旧統一教会側との関係が指摘されてきたが、説明を避けてきた経緯があり、今回、野党の反発を受けて急遽文書を出した形です。

近く召集される臨時国会でもこの問題について野党は引き続き追及を続ける構えですが、法案審議などに与える影響について政府の見解を。

○松野官房長官
ご指摘の文書を衆議院議長が公表されたことについては承知をしていますが、政府の立場でコメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。

いずれにせよ、政府としては提出を予定している法律案等の国会審議に誠実に対応してまいりたいと考えております。

――日中関係。

本日都内で開かれた日中国交正常化50周年を記念したレセプションに林外務大臣が出席し、岸田首相は出席を見送りました。

日中首脳会談の開催や台湾情勢などを巡る緊張緩和に向けた機運醸成に繋がるとの期待も寄せられていましたが、今回出席を見送った理由について伺います。

○松野官房長官
本日、日中国交正常化50周年を迎え、この節目に、岸田総理と習近平国家主席、李克強国務院総理との間でメッセージの交換を行いました。

ご指摘のレセプションについて、調整の結果、林外務大臣が政府を代表して出席することとしました。

日中関係は、様々な可能性とともに、多くの課題や懸念にも直面しています。

主張すべきは主張し、対話を重ね、責任ある行動を求めつつ、共通の諸課題については協力するという建設的かつ安定的な日中関係を双方の努力で構築していく必要があるというのが、我が国の一貫した立場であります。

――細田議長の件に戻る。

議長は会見をせず文書1枚を公表することにとどまった。

野党は説明が不十分と批判している。

議長の説明は十分とお考えか。

○松野官房長官
先ほど申し上げた通りでございますが、政府の立場でコメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。

――本日の午前の長官会見について伺う。

昨日の北朝鮮ミサイル対応の質問で、官邸を出た後にどのような予定があったかというような質問で、「先ほど申し上げた通りの答えです」と、長官は回答されていますが、実際にはお答えになっていません。

改めて官邸を出た後の予定を伺う。

○松野官房長官
午前中にも申し上げた通り、随時必要な報告は受け、私からも適時指示をしており、危機管理上支障があったとは考えていません。

なお、日程について逐一明らかにすることは差し控えさせていただきたいと思います。

――質問に対して、面会相手の事情から答えられないと、先程の回答でもあったようなことは理解できるが、質問に答えていないにもかかわらず、「申し上げた通り」というのは記者会見の対応としては不適切ではないでしょうか。

認識を伺います。

○松野官房長官
午前中も申し上げた通りと、私が先ほど申し上げた部分に関しては、午前中に申し上げた、必要な報告を受け、私からも適宜指示をしており、危機管理上は支障があったとは考えていないという点に関して、お話をさせていただいたところでございます。

――三菱重工業と電力会社が組んで新型の原子炉開発すると発表しました。

既存の原子炉の安全性を高め、より機動的に出力を制御できるようになるとの期待があります。

政府としての評価をお願いします。

○松野官房長官
三菱重工業が新たな安全管理メカニズムを備えた革新軽水炉のコンセプトを確立し、今後基本設計を進めていく旨を発表したことは承知をしています。

原子力については、次世代革新炉の開発、建設などの論点について、総理からの検討指示を踏まえ、現在、経済産業省の審議会等において議論がなされているものと承知をしております。

関係省庁においては、今後とも、こうした研究開発の動向も踏まえつつ、しっかりと検討を進めてもらいたいと考えております。

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