×

菅首相「やむを得ない判断」山田広報官辞職

2021年3月1日 11:44
菅首相「やむを得ない判断」山田広報官辞職

衛星放送関連会社に勤める菅総理大臣の長男らから接待を受けていた問題で、山田内閣広報官が体調不良を理由に辞職しました。菅総理大臣は「やむを得ない判断だった」と述べました。

問題発覚後、与党内からも「早く辞任させたほうがよい」という声があがっていただけに、野党は体調不良となる前に菅総理が判断すべきだったと批判しています。

山田広報官は菅総理大臣の長男らから、1人あたり7万円以上の国家公務員倫理法違反となる接待を受けていて、1日に国会で野党から質問を受ける予定でした。しかし、体調不良を理由に「職務を遂行するのは難しい」と辞意が伝えられたということです。

立憲民主党・枝野代表「先週の段階で、やめてくださいとお願いをするべきだったのではないでしょうか。遅きに失したと思いませんか、総理」

菅首相「2週間程度の入院加療を要するとの診断を受け、入院をし、また、入院先から杉田官房副長官に辞意を伝え、そういう状況であればやむを得ないと、このような判断をさせていただきました」

菅総理は、山田氏の辞任の経緯については「申し上げる立場にはない」などと明確な答弁を避けています。

山田氏の辞任をめぐっては、ある政府関係者が「与党内から、もたないという声が相当出ていた」と話している一方、ある野党幹部は「身内が絡む問題だけに、総理の判断がまた遅れた」と述べるなど政権への新たなダメージとなった形です。