首相「総裁選前の解散あり得る」単独インタ
菅首相は6日、日本テレビの単独インタビューに応じ、ことし9月に予定されている自民党総裁選より前に衆議院の解散総選挙を行うことは「当然、あり得る」と述べました。
日本テレビ・小栗解説委員「(自民党)総裁としての任期、残り半年ということになりましたが、コロナ対策ということを徹底するということだと、総裁選には出馬される?」
菅首相「そこは、しないとか、いろんな話ありますけど、やはりしっかりとしたこの結果を出すという、ですから総裁選の前に解散することも、当然、これはあり得るだろうというふうに思います」
菅首相の自民党総裁としての任期はことし9月末で、衆議院議員の任期満了は10月21日に迎えます。自民党内では、菅内閣の支持率が低迷して衆議院選挙前に自民党総裁選を行った場合、菅首相ではなく、選挙に勝てる新しい総裁を選ぶ流れになる可能性もあると指摘されています。
そのため、自民党幹部が「先に総選挙をやって勝ってしまえば、自民党総裁選はやる必要がなくなる」と語るなど、菅首相周辺には、総選挙を先に行うことで総裁選を無風で乗り切りたいとの思惑があります。こうした中、菅首相が6日、総裁選前に解散総選挙を行う可能性に言及したため、波紋が広がりそうです。
菅首相はまた、新型コロナウイルス対策が最優先だとした上で、野党が今の国会で内閣不信任決議案を提出した場合、衆議院を解散する大義になるとの考えを示しました。
日本テレビ・小栗解説委員「(内閣)不信任案の提出というのは、解散の大義にはなるというお考えでしょうか」
菅首相「そこは当然なると思いますよ。そこになると思います」
また、新型コロナウイルス対策で、東京都にまん延防止等重点措置を適用するかについては、「現状においては、東京は警戒しているが、すぐにまん延防止等重点措置というところまでは、まだ考えていない」と述べ、注視していく考えを示しました。