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“医療的ケア児”支援する法案 衆院で可決

2021年6月8日 23:58

人工呼吸器などを必要とする「医療的ケア児」と、その家族を支援する法案が、8日の衆議院本会議で、全会一致で可決されました。

「医療的ケア児」とは、人工呼吸器をつかうなど医療行為を必要とする子どもたちのことで、全国に約2万人いるとされています。医療的ケア児の通学には看護師のサポートが必要ですが、自治体によっては看護師を確保できず、支援の格差が問題となっていました。

可決された法案は、これまで努力義務だった医療的ケア児への支援を、国と自治体の責務として取り組みの強化を促すものです。法案を提出した超党派の議員団のメンバーで、自らも医療的ケア児の息子を育てる自民党の野田幹事長代行は、「どんな子も見捨てない日本を作りたい」と意気込みを語りました。

自民党・野田聖子幹事長代行「医療的ケア児のように学校に行けない子どもがいるということを知ってもらって、その子たちにもチャンスを与えてあげられる国なんだということを、国民の皆さんに知ってもらうことが大事だと思っています」

法案は参議院に送られ、今の国会で成立する見通しです。